我が家では妻が社会人に入ってからコツコツ貯めてきた貯金を運用に回し、少しでも増やして将来子供の教育資金に充てられたらと思い、今後米国債券で運用していくことに決めました。
このお金は倹約家の妻が一生懸命に貯めてきた大切なお金です。(これだけ貯金してきた妻には脱帽です)
絶対に損はさせられません。
そこで今回なぜ債券を選んだのか紹介していきたいと思います。
債券投資のメリットってなにか?
債券投資は、債権を発行する国や会社に一定期間お金を貸してその期間に応じた利回りを受け取ることができます。
債券を発行する国や会社が破綻しない限り元本はそのまま戻ってきます。
ここが債券の最大のメリットです。債券を買う国や会社を間違えなければ株など他のリスク資産に比べてストレスフリーで運用することができます。
現金が一番安全じゃないの?
現金で持っていると、額面上は価値が変わらないように感じますが。
徐々に進むインフレの影響で物の値段が上がると、お金そのものの価値が下がってきてしまいます。
1年前までは200円で買えた卵が今は300円になっています。この値上がり分だけ円の価値が下がってしまったと言えるのです。
現金を円のみで貯金しているということは、円に集中投資しているのと同じことですので、ある意味危険なことかもしれません。
日本人の会社員は円建て社債をしこたま持っているのと同じ?
定期的に受取れるキャッシュフローである年金や給与を債券の金利と仮定して考えてみます。
仮に年収300万円の方は、疑似社債を7500万円持っていて、4パーセントの利回りで300万円のキャッシュフローがあるのと同義だと見なします。
さらに私達が納めている年金の積み立ては、日本国債の疑似積立てをしているのと同じだと見なすことができます。
少し強引な考え方に思えるかもしれませんが、私たちは日本に住んでいる限り円と日本国債・勤めている会社の社債に集中的に投資しているのです。
これは日本や勤め先の会社と運命を共にしている状態です。
資産の余剰資金を外貨に置き換えるということは、リスクを管理する上で非常に重要なことなのです。
我が家の債券投資方針
米国債投資を選んだ理由
我が家の金融資産は基本的にはドル建ての株式、投資信託になります。
今回米国債で運用しようと思った理由は以下の3点です。
- 今回妻の大切な貯金を運用に回します。市場の暴落などハラハラドキドキするような投資商品には入れたくありません。
- 今後一切使うつもりのないお金なので、米国債で長期運用して利回りを子供の教育費に充てられたらと思ったからです。
- 米国の利上げによって利回りが上昇し、債券価格が下がっています。
先の相場は実際にどうなるかわかりませんが、私は利上げ局面は終盤に来ていると判断し債券は買い場だと思っています。
600万円を4パーセントの利回りで15年運用すると、1千万円近くになります!(為替の変動は加味していません)
複利の力って凄いですね。
どんな債券を買っていくのか?
- 債券の期間について
債券は償還までの期間によって利回りが異なります。
短期の債券だと利回りが少なく、長期の債券だと利回りが上がります。
我が家は使う予定のない資金なので15年~20年の長期債を選択します。 - 利払いを定期的に受け取る(利付き債)か、償還時にまとめて受け取るのか(ゼロクーポン債)
定期的に金利が支払われるのは魅力的ですが、金利を受け取る度に税金を支払わなくてはなりません。
私達の目的は将来の子供の教育資金なので、定期的なキャッシュフローは目的としていないので複利の効果を最大限に活かせるゼロクーポン債を選択します。 - 基本は米国債で運用、ドル建て社債も織り交ぜ利率をアップさせる。
当たり前ですが、米国にお金を貸すより会社にお金を貸すほうがリスクがあるので利回りが高くなります。
社債に関しては、Moody’sやS&Pなどの投資格付け会社がその会社のリスクを格付けしてくれているので、それを元に社債を選びます。
一般的に格付けがBBB(トリプルビー)以上が投資適格債とされていますが、我が家ではA(シングルエー、10年後のデフォルト確立が1.98%)以上の債券を購入します。
リスクについて
米国債券は本当に安全なのか
私は資産を円として持っているより米国債として持っているほうが、以下の点ではるかに安全だと考えています。
- 米国は世界で一番強力な軍隊を有している。
- 国債格付けは日本よりアメリカの方が上。
- 日本は人口減少が問題になっているが、アメリカは増加し続けている。
- アメリカは金融法制が整っている
為替リスク
米国債券はドル建てなので為替リスクが存在します。
為替リスクは債券を短期で運用する場合はリスクが高くなりますが、長期で運用する場合には金利の効果が発揮されるのでリスクは軽減されます。
債券を購入する前に、ドル円価格の損益分岐点を確認しておきましょう(外国債券シュミレーションで検索すると、便利なサイトがあります。)
万が一償還時に為替差損が生じていたら、円に転換せずにドルのままで持っておき、さらに新しく債券を購入して運用を続けるのもありですね。
中途解約
米国債は償還期限前でも中途解約することができます。
その際の価格は、その時の市場価格に左右されます。
債券価格が購入時よりも上昇していれば問題ありません。
ETFか現物か
債券を投資する際はETF(債券の詰め合わせパック)か現物があります。
ETFの債券投資は、様々な債券に広く分散投資することができ、いつでも売買ができますが、少なからず運用コストがかかり、元本が保証されているものではありません。
私達は必ず元本が返ってくる(米国が破綻しない前提)現物債券を選択しました。
最後に
ここまで読み進めて頂きありがとうございました。
以上が我が家の債券の投資方針となります。
私は今まで債券について一切知識がありませんでしたが、知れば知るほど良い投資商品に出合えたと感じています。
今回債券投資をする上で参考になった書籍はこちら、『証券会社が売りたがらない米国債券を買え!』(林 敬一 著)
これからも私達は豊かな暮らしを求めて歩んでいく過程を紹介していきます。今後ともよろしくお願い致します。
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